開単のご挨拶
謹啓 學道舎を取りまく山々の残雪もいつのまにか消え、宮沢賢治がその童話の中で仏性の象徴とした辛夷(マグノリア)の清冽な白い花も散り、この朽木學道舎の周辺では山桜が満開となり、梨やスモモの花が一斉に咲きだしました。 付近にはすでにオオルリやツツドリ、サシバなどの夏鳥が渡って来ており、ブナの新緑が目にも鮮やかな季節となりました。 さて、みなさまからの過分のご支援、ご協力を頂きながら、ここ5年ほどの歳月をかけて進めて参りました朽木學道舎が、ようやく開単にまでこぎ着けることができましたので、ここに謹んでご報告申し上げます。 道元禅師の「正法眼蔵」と母の手縫いの座蒲、それに一揃いの宮沢賢治全集を携えて、 […]