参禅要項・費用など

ダルマサンガ 参禅要項

1. 参禅について
2. 参禅費用について
3. 持ち物について
4. 服装について
5. 食事について
6. 坐禅・独参について
7. 摂心全般について
8. 前日と最終日について
9. 途中から参禅される方、途中で帰られる方

1. 参禅について

摂心は、7日間もしくは5日間という限られた時間の中で、真剣に仏道を行ずる極めて大切な期間です。参禅されるみなさんは、諸事情を整えて、時間と費用をやりくりしてダルマサンガの學道舎に来られます。
みなさんが、できるだけストレス無く参禅して頂けるように、また、修行道場という慣れない環境での自らの行動が他の方々の迷惑にならないよう、大まかな心得を記します。

ダルマサンガの摂心には、年齢や性別、国籍など、多様な人々が参禅されます。在家が中心ですが、ご出家の方も宗派に関わらず、参禅されております。
部分参加も可能ですが、初参禅の方は、慣れるまでに時間がかかりますので、なるべく全日程の参加をお勧め致します。

摂心の峠である3日目を過ぎ、4日目あたりから、禅の真価、摂心の素晴らしさ、醍醐味が実感できるようになります。

既に定員に達している時など、残念ながら参禅をお断りしなければならない場合がありますので、ご容赦下さいますようお願い致します。

申し込みフォームの自動返信メールの段階では、まだ参加は確定されません。申し込みをされた方は、必ず自動返信メール以外に、ダルマサンガから送られる参加確定のメールを、ご確認下さい。

2. 参禅費用について

ダルマサンガは、檀家制度によって支えられる寺院でもありませんし、宗教団体でもありませんので、何らの経済的な基盤はありません。運営資金のほとんどは、参禅者からの滞在費(宿泊や食事にかかる実費)、参禅献香料(指導に対する謝礼)、相見香料(初参禅の方のみ)、および篤志者からの喜捨で成り立っております。

滞在費は、運営資金の原資として、1泊あたり、最低3,000円をお願いしております。それ以外は参禅者個々人の経済的な事情、また遠方から参禅される方は交通費も嵩みますので、特に金額を定めておりません。

現代社会におけるダルマサンガの存在意義を認めて下さるみなさまの、ご理解とご協力をお願いいたします。
* 摂心における費用は以下のとおりとなります。

滞在費   :1泊あたり最低3000円×宿泊数
相見香   :初参禅の方のみ。入門料にあたります。
参禅献香料   :師家の指導に対する謝礼です。

* 初参禅の方の相見香は、「相見香」と表書きの上、記名し、摂心初日の独参の際に老師にお渡しください。

* 滞在費と参禅献香料は、金封などに入れ、「参禅献香料」「滞在費」と表書きの上、記名し、お帰りの際、聖僧壇にお供え下さい。(お名前を聖僧様に向けてお供えします)

3. 持ち物について

荷物を置くスペースが少ないため、必要最少限の荷造りをお願い致します。
スーツケースは、なるべくご遠慮ください。

・洗面具、タオル、ティッシュ
・着替え(洗濯機は使用できませんが、手洗いで干すことはできます)
・小型懐中電灯(生活スペースも全体的に暗いですし、夜は外も真っ暗です。消灯後にも使用します。スマホのFlash Lightアプリなどでも可)
・時計
・参加費用(参禅献香料、滞在費、初めての方は相見香)
・汚れても良い服・軍手(摂心中に、作務という軽い労働禅があります)
・傘

・耳栓、アイマスク(就寝時、いびきや物音、明かりが気になる方)
・マスク(冬は、就寝時に空気の乾燥を防ぎ、風邪の予防、防寒になります)
・虫刺され対策グッズ(夏は蚊が多いです)
・シーツ・枕カバー・座蒲(お車で来られる方など、持参できる方)
・お湯呑みや、お好みの飲み物の持参は自由です。

・防寒衣について・・・朽木では、夏でも朝晩冷え込むことがしばしばあります。長袖の上着等をご用意ください。冬は、室内でもかなり冷えます。
但し、ダウンジャケットなどで、カシャカシャと衣擦れの音がする素材のものは禁止致します。坐禅中の静寂の中では、身体がわずかに動いただけでも、衣擦れの音が、他の参禅者の耳に届き、気になります。音の立たないフリースやセーターなどは、厚着していただいて構いません。

・禅堂には、坐禅の時に使用できる毛布を用意しております。
・冬は湯たんぽを用意しております。

4. 服装・身だしなみについて

坐禅にふさわしい服装、地味な色のものでお願いします。派手な色や体のラインが出るものなどは避けてください。

髪の長い方は一つに束ねてください。

袴(はかま)着用は義務ではありませんが、より望ましいです。身長より5cmほど短めが危なくなく、また汚れなくていいようです。袴は貸りることもできます。(数に限りがありますのでお早めに)

ジーンズなど身体を締め付けるタイトな服装はお勧めできません。しびれや疲れの原因となります。

作務がある場合があります。汚れてもよい上下の服装をご用意ください。

冬は首、手首、足首を温めるような服装が良いです。

防寒衣については、上記の「3.持ち物について」を参照して下さい。

5. 食事について

食物アレルギーや、食事制限等がある方は、必ず、申し込みフォームにご記入下さい。

粥座(しゅくざ・朝食・7時)・・・お粥、香の物
斎座(さいざ・昼食・11時30分頃)・・・ご飯、汁物、香の物、添菜(てんさい・おかず)2品
薬石(やくせき・夕食・17時)・・・雑炊、または麺類、香の物、添菜1品

朽木では雲版(うんぱん)、大多喜では魚鼓(ホウ)という鳴らしもので、食事時間をお知らせ致しますので、速やかに応量器(自分用の食器セット)を持って席に着きます。
(応量器の布巾は、中日に交換します。)

食事はできるだけ音(食器の音、噛んだり、啜る音など)を立てずに、静かにいただきますが、麺類だけは、大きな音を立てて啜って良いとされています。

基本的には、地元の野菜を中心とした精進料理。こだわりの調味料で、毎日、飯頭(台所係)が手作りしております。
肉や魚等、動物性のものや、化学調味料はいっさい使用しておりません。

添菜の量は同じですが、ご飯や汁物は、手をすり合わせる合図で量を減らすことができます。
斎座の添菜は、ややボリュームがありますので、減らしたい方は、飯頭にお申し出ください。

摂心前日の薬石は、皆様の到着時間にもよりますが、19時頃の予定です。摂心中とは異なりますので、ご注意ください。

最終日、摂心終了後の斎座は、座卓を囲んでピースカレーをいただきます。
食後は、お帰りの時間まで茶話会となります。

6. 坐禅・独参について

坐禅の仕方」「摂心と独参について」をお読みください。
初めての方は、初日に老師がご指導下さいます。

差定(さじょう・日課)は以下の通りです。

夏時間(春分翌日から秋分の日まで)は4時振鈴
冬時間(秋分翌日から春分の日まで)は5時振鈴

午前
夏時間
04:00 振鈴(起床)  ※個人的に振鈴前のアラームはかけないこと。
04:20 坐禅 (4時起床で充分間に合います)
05:00 柔軟体操(真向法、足心道他)
05:20 坐禅
06:00 朝課(読経)
06:20 作務(労働禅)
07:00    粥座(朝食)

冬時間
05:00 振鈴(起床)  ※個人的に振鈴前のアラームはかけないこと。
05:20 坐禅 (5時起床で充分間に合います)
06:00 朝課(読経)、柔軟体操
06:30 坐禅
07:10   粥座(朝食)

以降は同様

08:20 坐禅
09:00 経行(きんひん・歩行禅)・抽解
09:20 坐禅
10:00 経行・抽解
10:20 坐禅・提唱
11:00 随座
11:30 斎座(昼食)

午後
13:20 坐禅
14:00 経行・抽解
14:20 坐禅
15:00 経行・抽解
15:20 坐禅
16:00 随座(作務がある場合あり)
17:00 薬石(夕食)

18:20 坐禅
19:00 ・抽解
19:20 坐禅・独参 (初日・中日・最終日(午前中)は総参)
20:00 経行・抽解
20:20 坐禅・独参
20:50 四弘誓願文
21:00 終了
22:00 開枕(就寝)
以降、夜座(やざ)は自由にできます。

・坐禅開始時間より、数分早く禅堂に入り、坐禅の準備を整えます。
・止静鐘(しじょうしょう・坐禅開始の鐘)、経行鐘と抽解鐘(ちゅうかいしょう・終りの鐘)は、摂心3回目以降の参禅者が、男女や年齢に関係なく。順番に打ちます。(この役職を、順香と呼びます)
・1回の坐禅は、40分間。基本的に身体は動かしません
・坐禅中は、鼻をすすったりかんだりせず、静かに拭うようにして下さい。
・衣擦れの音の大きい素材の衣類の着用は、禁止致します。

・経行(きんひん・歩行禅)は、5分間。 順香が先導します。

・・独参は毎夜、最終日は午前中にあります。坐禅の中で疑問に思ったこと等を老師に尋ね、正しい工夫ができているかどうかを確認する場です。
分からないことや疑問をそのままにしては、坐禅の妨げとなります。悩み相談の場ではありませんが、悩みもまた、坐禅の妨げになるようでしたら、そういった荷物をこの場で下ろして下さい。

・場所は、朽木では書院の「月見の縁」で、大多喜では独参室に居られる老師のもとに順番に参じます。

7. 摂心全般について

7日間の摂心の全てが坐禅です、坐ることだけが坐禅ではありません。摂心中の食事や作務(労働)、休息さえ、坐禅が形を変えているだけで、基本的には何も変わりません。

・摂心期間中は、終日、私語厳禁です。
参禅者同士が目を合わせることもしませんし、挨拶も不要です。
・摂心での作法や規則は、何も話さなくても、摂心が滞りなく進み、各自が摂心に専念できるようにできております。
初参禅のの方でも、素直に信受し、周りの人の真似をしていれば、すぐに身についていきますので、心配には及びません。

・参禅者同士の会話は禁止されておりますが、他の参禅者の妨げになるような行動については、古参の参禅者が、注意する場合があります。

・お経本を用意してありますので、記憶してくる必要はありません。

・初参禅の方は、坐禅に専念していただくために、お手伝いは一切不要です。
(自分が言われていないことは、一切やってはいけません。)
・2回目以降の方は、個々の余裕の度合いに応じて、配膳や後片付け、提唱や独参の準備などを、お手伝い下さると助かります。
方法や用具は、飯頭にお尋ね下さい。

・体調を整えて、ご参加ください。
・摂心中は、うがい、手洗いを励行し、各自が体調管理に努めてください。
・エアコンはありません。日常で自然の暑さや寒さに、身体を慣らしておくと良いです。
・摂心中、少しでも不調を感じた場合は、早めに飯頭にご相談ください。看護師出身の者がおりますので、できる範囲で対処させていただきます。

・控え室(宿泊場所)は、2階にあります。朽木は屋根裏の薄暗い部屋、しかも段差や障害物が多いので、くれぐれも足元にご注意ください。
・朝は振鈴とともに点灯し、消灯は22時です。気付いた方が点灯、消灯して下さい。控え室を最後に出る方は、消灯して下さい。22時以降は、懐中電灯をご使用ください。
・宿泊スペースは、あまり広くありません。人数が多い場合は、一人一畳足らずしかありませんので、お互いに譲り合って、スペースをやりくりして下さい。
・荷物は必要最低限にお願い致します。
・寝床の布団は、敷いたままで構いません。空き時間に休まれても結構です。

・起床は振鈴(しんれい、2回目以降の方が順番で)が、大きく鐘を鳴らします。他の参禅者の迷惑となりますので、個々に携帯等の目覚ましは、かけないでください。マナーモードでもお止めください。

・朽木は、コンポストトイレが、土間に共用一つと、外に男女別に一つずつあります。土間は臭気がこもりやすいので、なるべく外のトイレをご使用ください。

・電気ポットとお湯呑み、お茶やコーヒー、紅茶などは用意しておりますので、ご自由にお飲みください。
・お湯呑みは、各自適宜、洗面所のスポンジで洗って、清潔にお使いください。(お湯呑みや、お好みの飲み物の持参は自由です。)

・女性は中日に、シャワーをお使いいただけます。当日の朝、飯頭がご希望を伺います。男性は特別な理由がない限り、摂心期間中の入浴等はありません。
(朽木は學道舎前の尼連禅河で沐浴することができます。)
・お帰りの前にシャワーを使いたい方は、お申し出下さい。

8.前日と最終日について

〈前日スケジュール〉
19:00頃  薬石(夕食)麺類、香の物、添菜
20:00頃   老師より摂心についてのお話
行茶礼
21:00頃   禅堂での説明と準備
( 坐る場所、順香と振鈴係を決める)
22:00頃   開枕

禅堂に到着されてから行うこと
・荷物整理
・就寝の準備
・応量器・お湯呑み・サンダルにネームシールを貼る
みなさんが揃われましたら、茶礼に致しますのでそれまでユックリして下さい。皆様の到着状況により、変更される場合があります。

〈最終日スケジュール〉
起床から10:00までは同様
10:20     坐禅・総参
11:15  行茶礼・読経
11:30頃  大開静(摂心終了)
シーツ、枕カバー返却
片付け、掃除
お帰りの準備
斎座の準備
12:00頃  斎座
引き続き、お帰りの時間まで、茶話会

9. 途中から参禅される方・途中で帰られる方

〈摂心が既に始まってから来舎される方〉
・初めての方で、到着時、坐禅中で誰もいない場合は、土間でお待ち下さい。
(2回目以降の方は、2階で荷物整理と着替えを済ませて、お待ち下さい。)
・書院にて、老師との相見(しょうけん・面談)があります。
・老師より、摂心の作法等の簡単な説明がありますが、時間的な都合で、違う時間帯になる場合があります。
・空き時間に、學道舎内をご案内致します。
・応量器、お湯呑み、サンダルに、ネームシールを貼ります。

〈途中で帰られる方〉
・応量器、お湯呑み、サンダルのネームシールをはがします。
・シーツ、枕カバー、応量器、お湯呑みを、飯頭(台所係)に返却します。
・参禅献香料・滞在費は、お帰りの際に、禅堂内の聖僧檀にお供えください。

客間で老師と面談の後、お帰りいただきます。

以上、他にご質問等がありましたら、参禅者ではなく、老師か飯頭にお尋ね下さい。

 

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