大多喜學道舎の禅堂が完成しました。
一昨年から進めて参りました大多喜學道舎の禅堂工事が一段落し、参禅者を迎えることができるようになりましたので、お知らせします。
一昨年12月の不動産購入後、昨年は朽木での摂心や屋根の葺替え工事などの合間に、月に1週間から10日ほど大多喜に滞在し、電気水道はもちろんトイレもないような状態の中、十数年空家だった倉庫状態の家に寝泊まりし、建物内外の片付けや、生えこんだ周辺の樹木の伐採・剪定などに明け暮れました。
その後、年末年始の「成道会摂心」を済ませた後、大多喜へ出向き、この冬はまず電気工事を済ませ、引き続き水道とトイレ、ガス工事を完了し、3月下旬から大工さんと共に改築工事に掛かり、6月始めにようやく一段落することができました。
お陰様で、最初から専用禅堂として設計したかのような素晴らしい禅堂になったかと自負しております。全体として小じんまりした禅堂ですが、外単を含めますと26名ほどが坐禅できます。
まだ玄関や壁の左官仕事が残ってはおりますが、これらは使いながら工事を進めて行くこととして、開単することとしました。古人が樹下石上で坐禅し、ご苦労されたことを思えば、これもまた風流かと思います。
この新しい禅堂で、みなさまと共に坐禅できますことを楽しみにしております。
山主敬白